こんにちは、タツヤです。
先日こんなツイートをしました。
メルボルンのある州VICで最低賃金以下で従業員を働かせた雇用者を犯罪で取り締まる法律が可決された
罰金だけでなく最長懲役10年が課せられる
ついに法律になったかという感じ。これって僕がワーホリで来た10年以上前からの問題。これによって状況が良くなって欲しい。https://t.co/ZmTZUQYjHT
— Tatsuya@シドニーの会計士 (@tatsuya_maeda) June 17, 2020
オーストラリアにワーホリで来て、最低賃金以下で働いた経験があります。
その当時は無知で時給が安くても気にせず頑張って働いていました。
ただリスクのことは考えていなかったので、今となっては無茶をしたかなと思います。。。
今回はそんな僕の経験も踏まえて、オーストラリアで最低賃金以下で働くってどういうことか解説していきます。
目次
オーストラリアで最低賃金以下で働くのは止めたほうがいい
オーストラリアで最低賃金以下で働くのは止めたほうがいいです。
リスクもあるし賃金も安いので結局はデメリットが多いからです。
僕がオーストラリアにワーホリで来て、バックパッカーズの受付で働いた時もそうです。
今から18年前、時給$10ドルで働いていました。その当時の合法賃金は$15ドルぐらい、もらっていた時給が安かったのを覚えています。
とはいえ、
「住み込みで家賃が安い」、「仕事で英語を使うので勉強になる」、「時間制限なく働けたので貯金もできた」
そうメリットもありました。。。決して薦めている訳ではないですが。。(汗)
だけど、デメリットのダメージはかなり大きいです。
その当時の僕は無知でした。「強制送還」や「ビザキャンセル」のことは知らず、
今思えば、それらのリスクはあった。
合法賃金をもらえる、ちゃんとしたローカルの仕事をやっとけば良かったです。
せっかくワーホリで来たのに、捕まってブラックリストに載ったらもったいないです。
しかし、悲しい現実もあります。
来たばかりの日本人が合法賃金の仕事(ローカルジョブ)を探すのはホント大変なのです。
どうしても合法賃金の仕事が見つからず、最低賃金以下の仕事、ジャパレスとかで働くことになってしまうのです。。。
僕もシドニーにあるジャパレスで働いてましたが、ほとんどのジャパレスは最低賃金以下、現金による賃金の支払いです。来たばかりの日本人の足元を見られているのです。。。
だから、しばらく働いて経験を積む、英語のレベルを上げる、そして合法賃金のローカルジョブに挑戦するのが良いです。
オーストラリアの最低賃金は雇用形態による
オーストラリアの最低賃金の時給は$19.84(税込み)です。
でも、これはフルタイムとパートタイムの雇用形態で、給料の他に有給や病気休暇、そして年金(Superannuation)も一緒についてきます。
他の雇用形態でカジュアルだと有給や病気休暇がないので、最低でも25%増しの賃金(Casual loading)をもらう事ができます。
だからカジュアルの時給は高めで、$24.80(税込み)が最低賃金となります。
ややこしいのが、働いている産業の労働協約や職業によっても賃金が変わります(Modern award、Enterprises agreementsなどです)。
単純に「最低賃金以下で働かさせられている!」とは言えないのです。
もしかしたら、労働協約で決まった最低賃金があるかもしれないからです。
僕がホステルで働いていた時は、休日や祝日も同じ時給でした。他の業界だと時給が1.5~2倍になることもある。これも労働協約で決まっていたからです。。。(悲)
ホテル業界は24時間営業なのでキッチリとした労働協約があります。
日本人がワーホリビザで働くと有給や病気休暇なしのカジュアル雇用で採用されることが多いですが、$24.80が最低賃金となります。
ぶっちゃけ、ジャパレスで$24.80をもらっている人は少ないはず。。。だからほとんどのジャパレスは違法ですね。
だからオーストラリアの最低賃金は$19.84(フルタイムやパートタイム)や$24.80(カジュアル)もあり、雇用形態によるのです。
Sources:
また、先日こんなツイートもしました。
ワーホリだけでなく、留学生の辛い現実ですね。
最低賃金以下の仕事ではなく、合法賃金のローカルジョブをゲットするには、
「英語力」と「行動する自信」を持って仕事探しをするしかないのです。
留学生が最低賃金以下で摂取されるリアル
留学生75%以上はカジュアルの最低賃金以下で働く
25%は最低賃金の半分以下で働いている仕事を失う、ビザキャンセルの恐れから告発しない⇒摂取される。これが留学生の現実。
規制強化して留学しやすい環境にするのが大切。https://t.co/lm2BKojfEF
— Tatsuya@シドニーの会計士 (@tatsuya_maeda) June 30, 2020
Source: The Sydney Morning Herald
オーストラリアで最低賃金以下じゃなく合法賃金で働く
しばらく海外に住んで自信がついたら、ローカルジョブに挑戦するのが大切です。
ローカルジョブをゲットすれば大体は合法賃金だからです。
ローカルジョブの仕事探しは下記が大事です。
英語力をつける(特に英会話)
SeekかIndeedでローカルジョブを探す
ショッピングセンター内の仕事を探す
日系の求人サイトは使わない
ここから深く解説していきます。
英語力をつける(特に英会話)
やはり前提として英語力(特に英会話)がないとローカルジョブをゲットするのは難しいです。
日本にいる時から、頑張って英会話のレベルを上げておくことを強くおすすめします。
僕がシドニーに来て、バックパッカーズの受付の仕事に採用されたのも英語がまあまあ出来たからです。今思えば、それでも低かったですが。。。
英語できない=ジャパレス(最低賃金以下の給料)系の仕事になるので、前もって英語力をつけておく必要があります。
海外移住で英語できないのは損だから勉強はしたほうがいい
SeekかIndeedで仕事を探す
現地の求人サイトSeekかIndeedでローカルジョブを探す。これらの求人サイトで仕事を探すようにすれば、合法的な賃金を支払っている、しっかりした雇用者が多いです。
英語に自信がないと難しいと感じるかもですが、前もって聞かれることを予想して、英語で答えられるように練習をすれば大丈夫です。あとは自分に自信をもって応募するだけです。
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【テンプレート付き】オーストラリアの英文履歴書(レジュメ)とカバーレターの書き方
ショッピングセンター内の仕事を探す
Westfield shopping centre内にあるショップやレストランのチェーン店は合法的な賃金を支払っていると考えられます。
ただフードコート内は個人経営のお店が多く、最低賃金以下の時給かと思います。
狙い目は、ショッピングセンター内の清掃の仕事、大手スーパーマーケット(Coles, Woolworths, Aldi)の仕事が合法的な賃金で良いです。
日系の求人サイトは使わない
ローカルジョブを狙うなら、日系の求人サイト(Jams、Cheers、Nichigo Press)などは使わないほうがいいです。
求人の中には合法賃金の仕事もありますが、ほとんどの仕事(例えばジャパレス、お土産店など)は最低賃金以下の仕事です。
海外にしばらく住んで、英語やローカルで働ける自信を持てたら、日系の求人サイトは使わないほうがいいです。
まとめ
どうでしょうか?
オーストラリアで最低賃金以下で働くのはリスクもあるし給料だって安いので、おすすめはできないです。
僕がオーストラリアに来た当初は、ビザキャンセルとかのリスクを全く考えていなかったので、最低賃金以下で働いてしまいました。
しばらく海外に住んで自信がついたら、リスクもない、英語の勉強にもなる、給料も良い、ローカルジョブに挑戦したほうが良いです。
色々と書きましたが、今回はこの辺で最後にします。