こんな疑問に答えていきます。
こんにちは、たつやです。
オーストラリア留学から現地就職して、かれこれ13年働いています。
当時の僕は現地就職の準備とかは全くしておらず、色々とやっておけば良かったと後悔です。そうすれば、もっと良いキャリアを築くことができたかも知れません。。(汗)
今回は、そんな僕の経験も踏まえて、オーストラリア留学そして現地就職に大切なことについて解説していきます。
この記事が少しでも海外就職を目指す方の参考になれば幸いです。
目次
オーストラリア留学から現地就職するのに大切なこと
オーストラリア留学から現地就職するのに大切なことは下記です。
やっぱり英語力
専門スキルをつける
現地で仕事経験を積む
ネットワークを広げる
企業のリサーチをする
履歴書とカバーレターを直す
ボランティアや課外活動をする
雇用者に会う機会を増やす
インターンなどをやる
LinkedInで雇用者に繋がる
キャリアセンターを利用する
ここから深く解説していきます。
やっぱり英語力
現地で就職するにせよ、日本で就職するにせよ、英語力はあった方が有利です。
とくに現地就職する場合は英履歴書、カバーレター、面接と英語力がないと大変です。
せっかく専門スキルがあっても面接で自分を上手くアピール出来ないと採用にはならないからです。
最初のうちは、自分のスキルや会社に貢献できるポイントなどを英語でまとめて面接に備えるのがいいです。
専門スキルをつける
需要があり就職に繋がりやすい専門スキルを身につけるのが大切です。
たしかに自分の好きな事を学ぶのもいいですが、それが現地就職に繋がらないとあまり意味がないです(もちろん学問として学ぶのは良いのですが、、)
例えば、オーストラリアでは正看護師、IT系やエンジニア系などが将来も需要があり就職に繋がりやすいですが、
Humanities degrees(人文科学系)とかは需要はあまりなく就職には直結しにくいです。
だから将来も需要があり現地就職に繋がりやすい専門スキルを身につけた方がいいです。
現地で仕事経験を積む
オーストラリアでは仕事経験があって即戦力が採用の決め手になることが多いので、なるべく早くから専門スキルに関連した仕事経験を積んでいった方がいいです。
最初はバイトでもいいから現地の仕事に慣れていき、その経験を活かして自分の学んでいる専門スキルを使えるような仕事(もしくはそれに近い)経験を積むのが、卒業後の就活にも役立ちます。
ネットワークを広げる
オーストラリアの求人募集は表に出る前に、同僚などの紹介でほとんどが無くなってしまいます。
というのも、マネージャーが個人的に探すこともあるからです。
だからこそ、普段からネットワークを広げて多くの人を知っておいた方が、コネもできて有利なのです。
企業のリサーチをする
企業が何を求めているかリサーチするのも大事です。
行きたい企業10社の求人募集のJob description(仕事内容)から繰り返し使われているキーワードやフレーズを調べて、履歴書やカバーレターで強調して使ったり(嘘はダメだけど)、実際の面接でもアピールするのが大事です。
企業から求められるスキルや経験を強調して、即戦力になるよう主張するのも仕事探しには大切です。
履歴書とカバーレターを直す
企業ごとに求めるスキルや仕事経験は違うので、出来る限り履歴書とカバーレターは企業ごとに書き直したほうがいいです。
特にリクルーターの目に留まる履歴書の最初の部分、Professional Summaryは大事です。カバーレターでも自分の経験やスキルがどのように会社に貢献できるのか、キチンと書いた方がいいです。
履歴書のリライトを行う外部のサービスもあるし、大学だったらキャリアセンターでProof reading(校正)を頼むこともできます。
ボランティアや課外活動をする
ボランティアでコミュニティに貢献した実績や経験などを履歴書やLinkedInで伝えることが大切です。
特に新卒者は仕事経験があまりないので、このような実績や経験で周りに差をつける必要があります。雇用者の中にはボランティアをやっている人も多いので、そこから知り合いを増やして仕事のチャンスに繋げることも可能です。
アピールできる所はアピールした方がチャンスに繋がります。
ボランティアの求人サイト
https://www.volunteer.com.au/
老人介護のアシスタントや通訳の仕事などもあります。
雇用者に会う機会を増やす
ネットワークを広げると就職に繋がるチャンスも増えるので、大学などのJob fairやCareers fairを利用して雇用者に会う機会を増やすのが良いです。
大学によってはキャリアセンターで開催している事があるので、忘れずに参加してみるのがいいです。僕は知らなかったので、参加しなかったです。。。(悲)
インターンなどをやる
大学では勉強だけでなく仕事経験を得ることも将来の就職には大切なので、インターンは忘れずに挑戦するべきです。
一度社会経験がある大学院の学生には今更といった感じかもしれないですが、新しいキャリアを目指す場合はインターンで関連した仕事経験を得たほうがいいです。
履歴書にも書けるし、インターンも仕事経験になるので就活でも有利になります。
インターンやGraduate Programのサイトは下記です。
Seek
https://www.seek.com.au/internship-jobs
Grad Australia
https://gradaustralia.com.au/
LinkedInで雇用者に繋がる
LinkedInを使って行きたい会社のHRで働く社員と繋がってメッセージを送って求人募集について聞いたり、知り合い経由で繋がって話を聞いたり、大学の同窓生(Alumni)にも繋がって、そこから会社について聞いてみるのも良いです。
取りあえずは自分のプロフィールをしっかりと作るのが大切です。その後は行きたい会社と繋がって求人募集や同窓生を探すのが良いです。
LinkedInはリクルーターや会社のHRも使っているので、オーストラリアでは必須アイテムです。
また先日こんなツイートもしました。
上手くやれば無給のインターンを頼むことが出来るので、挑戦あるのみですね。
学生の時からLinkedInをもっと有効利用してもいいかと思う。LinkedInで学校の卒業生を探して、そこで繋がっておいて無給インターンが出来ないか頼んでみるのもいい。人手が足りない会社だったらインターンを受け入れてくれるかも。就職難の今、出来る限りのツールを使って就職チャンスに繋げるのも大切
— Tatsuya@シドニーの会計士 (@tatsuya_maeda) August 12, 2020
キャリアセンターを利用する
在学中ならいいですが、卒業後でも大学にあるキャリアセンターに連絡して就活についてコンサルを受けられるか聞いてみるのもいいです。
履歴書やカバーレターをProof reading(校正)してもらったり、実際の求人募集から戦略的にどのように応募するといいのか、聞いてみるのがいいです。
僕は在学中に使わなかったので後悔しています。。。(悲)
Youtubeでも【会計未経験でもオーストラリアの大学院を卒業できる】で解説しているので良かったら覗いてみて下さい。
オーストラリアの大学に留学するなら就職率も考えた方がいい
オーストラリアの大学に留学するなら就職率も考えた方がいいです。
就職率の高い大学で勉強したほうが現地就職には有利だからです。
卒業後に正社員として採用される就職率の高い大学は下記です(2019年)。
Charles Sturt University (NSW) 86.4%
Charles Darwin University (NSW) 81.7%
James Cook University (QLD) 80.3%
University of New South Wales (NSW) 80.2%
University of Sydney (NSW) 80.1%
Central Queensland University (QLD, NSW) 79.6%
平均値は72.5%となっています(棒グラフのピンクの部分です)
Source: QILT
僕はCentral Queensland University(シドニーキャンパスの大学院)に行ってましたが、意外と就職率が高いので驚きました。。。
学費も他の大学と比べて割かし安かったので、コスパ的には良かったです。
オーストラリアで有名な8大学(Group of Eight)のうち
University of New South Wales
University of Sydney
上記の2大学はTop 5に入っていて就職率は高いですが、他の有名大学(Group of Eight)はそれほど高くはないです。
という事は
ぶっちゃけ有名大学で頑張って卒業するよりは、有名大学ではないけど就職率の高い大学で勉強するのもアリですね(好成績も出しやすいかも)。
とはいえ、在学中からインターンやバイトで仕事経験を積んでいき、学校でも好成績を取っていけば、就職活動に有利なのは間違いないです。
就職率の高い大学に通いながらも、勉強と仕事(バイトとか)の両方をするのが就職には近道なので、大変ですが頑張っていきましょう。。。(ファイトです!!)
オーストラリア留学から現地就職を目指すなら需要のある職種が大切
オーストラリア留学から現地就職を目指すなら需要のある職種が大切です。
将来需要のない職種の勉強をしても仕事探しが大変だからです。
オーストラリアで将来需要のある職種は下記です。
Aged and Disabled Carers(高齢者および障害者介護者)
Registered Nurses(正看護師)
Child Carers(保育者)
Welfare Support Workers(福祉支援労働者)
Software and Applications Programmers(プログラマー)
Management and Organisation Analysts(管理および組織アナリスト)
Accountants(会計士)
Primary School Teachers(小学校教師)
Secondary School Teachers(中学校教師)
Education Aides(教育補佐官)
Construction(建設系の職種の一例⇩)
Aircon and Refrigeration Mechanics(エアコンと冷凍メカニック)
Surveying Technicians(測量技師)
Bricklayers(煉瓦工)
Plumber(配管工)
Carpenters(大工)
Electricians(電気技師)
今年はコロナによる影響はありますが、それでもこれらの職種は今後も需要があると考えられています。
というのも、下記の業界が伸びていて雇用も増えているからです。
ヘルスケアとソーシャルアシスタント系
専門的、科学・技術的サービス系
教育とトレーニング系
建設系
個人的には建設系は結構狙い目かなと思います。
高い学費の大学ではなくTAFE(オーストラリアの専門学校)などに行き、卒業して見習い期間を終えてから仕事をゲットするチャンスがあります(もちろん英語力は必要ですが)。
それ以外にも、留学してオーストラリアで現地就職するなら、上記の業界や職種を狙って頑張るのが良いです。
Source: Job Outlook
オーストラリア留学で就職に直結しない学部は値上りする
将来的には需要のない職種に関連した学部の学費の値上げをすると発表がありました。
例えば人文科学系は113%の値上り、法律やビジネス系も28%の値上りです。
また学費が安くなる学部もあります。
例えば農業や数学系は62%の値下げ、看護師は46%の値下げ、ITやエンジニアは20%の値下げになります。
オーストラリア政府としても卒業生の就職率(72%)を上げる狙いがあり、学生達には将来需要のある仕事に就いて欲しいようです(就職率を上げるため)。
今後は需要のある職種に関連した、そして学費が値下げになる学部を選ぶのが良いですね。
最近では大学に行かず、専門学校、Vocational Education and Training(VET)に行ったほうが就職に直結するから、いいんじゃないかとも言われています。
就職率は78%で大学と同じぐらい、就職だけを考えたら専門学校に行ったほうが予算的には安いからコスパは良さそうです。
先日こんなツイートもしました。
大学に行かず専門スキルを勉強できるVocational Education and Training (VET)がこれからの流れになりそう
近い将来、大学の専攻も需要のある仕事に直結しないものは学費が高くなるかも知れない。就職に繋がらない専攻に高い学費を払うよりは、VETで需要のある仕事を得るために勉強したほうが良さそう— Tatsuya@シドニーの会計士 (@tatsuya_maeda) July 13, 2020
需要のある12の職業
Child carers
Retail sales assistants
Receptionists
Truck drivers
Managers
Sales representatives
Dental assistants
Metal fabricators and Welders
Registered nurses
Aged and disabled carers
Metal fitters and machinists
Motor mechanicshttps://t.co/wzg9WMWYoV— Tatsuya@シドニーの会計士 (@tatsuya_maeda) July 13, 2020
まとめ
オーストラリア留学から就職に繋げるのは色々なやり方があります。有名大学に行かずとも、就職率の高い大学に行って勉強と仕事を頑張るのもいいです。
もし大学に行くなら将来需要のある職種に関連した学部で勉強するのが良いです。将来的にも学費が安くなるので狙い目ですね。
あとは学生の時から積極的に行動して就職に繋がる対策をして行くのが良いです。
色々と書きましたが、今回はこの辺で最後にします。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。