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最低時給2000円以上で祝日は倍!オーストラリア最低賃金が上がる【2023年7月1日】

 

こんにちは、たつやです。

 

先日こんなツイートをしました。

 

 

そうなんです。2023年7月1日からオーストラリアの最低賃金が上がるのです。

 

最近の物価上昇で生活が大変なこともあり、いよいよ最低賃金を上げて何とか物価上昇に追いつこうとしているのです。

 

ということで、今回は下記について掘り下げて解説していきます。

 

本記事の内容

正社員の最低年収や雇用条件
カジュアルの最低賃金や雇用条件
他の職業の年収はいくらか

 

オーストラリアでは雇用条件によって給料も変わってくるので、将来的に現地で働いてみたい方は前もって知っておくほうがいいです。

 

この記事が将来ワーホリや留学を利用して現地で働く方の参考になれば幸いです。

 

なおYouTubeでも熱く語っているので、よろしければご視聴お願いいたします。

正社員の最低年収や雇用条件

2023年7月から最低時給が$23.23(約2151円)になります。

 

ついに最低時給が2000円を超えました!

 

6月現在は1ドル=約92.68円ぐらいのレートなので、ややドル高なのもあります。

 

ただ今の最低時給は$21.38(2022年に上がった)なので、約8.6%の上昇となります

 

この最低時給($23.23)から週収、月収、年収を計算することができます。

 

例えば、下記です。

 

正社員(フルタイム)の場合

最低週収 $882.80(約8万1818円)
最低月収 $3,531.20(約32万7271円)
最低年収 $45,905.6(約425万円)

 

となります。

 

さらに一般的な正社員の雇用条件については下記です。

 

正社員の雇用条件

勤務時間(週38時間)
有給休暇(4週間)
病欠(10日間)
Superannuation(厚生年金10.5%)
育児休暇(1年間のうち18週は有給)

 

Superannuation(Super)は厚生年金のようなもので、雇用主が給料の10.5%を支払う義務があります。

 

個人で負担することはないので、基本的には定年後に使うことができます(60~67歳の間、ただ条件によって違う)。

 

ただワーホリや留学生で帰国する方は、定年でなくても出国する前に引き出すことができます。

 

つまり最低賃金で計算した最低年収の額面はSuperの10.5%が増えて、最低年収 $50,725(約470万円)となるわけです。

 

例えば、僕の最初の仕事は最低賃金だったのを覚えています。

 

留学中にやったアルバイト(パートタイム)では最低賃金でしたが、有給休暇や病欠、そしてSuperなどもありました。

 

学生のパートタイムの仕事でも正社員と同じように比例して(pro rataという)しっかりもらえるのが良かったです。

 

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カジュアルの最低賃金や雇用条件

カジュアルの最低賃金は下記です(1ドル=約92.68円)。

 

カジュアル契約の場合

最低時給 $29.03(約2691円)
最低週収 $1,103.42(約10万2265円)
最低月収 $4,413.70 (約40万9061円)
最低年収 $57,377(約531万円)

 

となります。

 

気づいたと思いますが、カジュアルは基本的に最低賃金の25%アップとなっており(企業の協定によって若干の違いがありますが)、正社員よりも賃金は良いのです。

 

最低年収も日本円で約531万円程度となっています。。\(^_^)/

 

ただ給料が良い分、マイナスな部分もあります。

 

例えば、下記の雇用条件。

 

カジュアル契約の雇用条件

勤務時間(仕事による、ない時もある
有給休暇(なし
病欠(なし
Superannuation(厚生年金10.5%)
育児休暇(1年間のうち18週は有給)

 

となっています。

 

カジュアルの仕事はカフェ、レストラン、バー、リテール系の仕事も多く、多くの学生がアルバイトをして稼いでいます。

 

もちろんオフィス系の仕事もあります。例えば、カジュアル契約で会計士のポジションも多くあります。その場合は給料は正社員よりも良くなります。

 

正社員の仕事をゲットするのが難しかったら、最初はカジュアル契約から始めるのも多いです。

 

また週末(Weekend)や祝日(Public holiday)はもっと給料が良くなるのも、カジュアルの良い点です。

 

例えば、下記です。

 

リテール(ノンシフトワーカー)の場合(最低時給)

土曜日なら150%増し(1.5倍)$23.23 X 1.5 = $34.84 (約3228円)
日曜日なら175%増し (1.75倍) $23.23 X 1.75 = $40.65 (約3767円)
祝日なら250%増し (2.50倍) $23.23 X 2.50 = $58.07 (約5382円)

参考:fairwork

 

となります。

 

カジュアルは稼げるので、オーストラリアでは”time and a half” (150%増し) とか “double time” (200%増し)の給料と会話の中で出てきます。

 

さらにカフェ、レストラン、バーだとお客さんからのチップもあり、さらに稼げるのです。

 

だからワーホリや学生の短期バイトでガッツリと稼いでいる人は多いです。

 

 

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他の代表的な職業の年収はいくらか

他の代表的な職業の年収は下記です。

 

最低年収ということで、Entry level(職歴1~3年)のポジションを選びました。

 

Entry levelの場合(年収)

正看護師 $80,000 (Entry level 約741万円)
プログラマー $70,000 (Entry level 約648万円)
会計士 $66,000 (Entry level 約611万円)
シェフ$57,987 (Entry level 約528万円)
ICT Business and Systems Analysts $90,000 (Entry level 約834万円)

参考リンク:Seek

 

となります。

 

ちなみに最低賃金ベースの最低年収は $45,905.6(約425万円、1ドル=約92.68円)です。

 

やはり専門性があると、最低賃金よりは給料は良くなっています。

 

給料だけを考えると、専門性があるほうが(とくにIT系のアナリスト)が有利ですね。

 

まとめ

最低賃金は8.6%上がりますが、インフレが7%(3月四半期でCPIが7%上昇)、最低賃金以外の方は(大多数)5.75%だけ上がるので、やっぱり生活は大変。

とはいえ、7月から最低賃金が$21.38から$23.23になり、カジュアルだと最低賃金が$29.03になり、週末や祝日に働けば、生活は何とか楽になりそうです。

ということで、今回はこの辺で失礼いたします。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。