こんな疑問に答えていきます。
こんにちは、たつやです。
シドニーの大学院で会計の勉強、卒業後は会計士として働いています。
しかし、今思えば、、、あまり深く考えずに職業を選んでしまいました。
将来もらえる給料や雇用の需要などを、もう少しよく考えてから、職業選択をしたほうが良かったです。
今回は、そんな僕の経験をもとに、オーストラリアの職業別の給料や求人数、そして雇用の予想伸び率について解説していきます。
この記事が、将来オーストラリアで海外就職を目指している方の参考になれば幸いです。
目次
オーストラリアで就職したら給料はこのぐらいです
オーストラリア統計局によるとフルタイム(正社員)の平均年収は $92,029.60
週平均は$1,769.80 (Average Weekly Earnings, May 2022) なので、1年を52週と考えて計算しています。
2022年10月現在で1ドルが約94円なので日本円で約865万円です(円安の時期でした) 。
そして、このブログ記事を書いた頃(2020年4月)の平均年収は $86,252.40(週平均は$1,658.70)だったので、
なんと2年半で、5,777ドルぐらい上がりました。。。\(^_^)/
ちなみに日本の正社員の平均年収は508万円となっています。
Source(s): Australian Bureau of Statistics
フルタイム(正社員)の職業別の給料
グラフから職業別の給料は以下のようになっています。
年収が高い職種は
鉱業系
金融系
IT系
Mining(鉱業)が断トツ一位で週平均$2,700近くもらっています。 これで年収$140,400ぐらいです。
その次が週平均$2,300ぐらいのIT系や金融系(Financial)や生活インフラ系(電気・ガス・水道)が強いです。これで約年収$119,600です。
逆に年収が低い職種は
宿泊施設や飲食業
小売業
アドミン系
宿泊施設や飲食業(Accommodation & Food services)や小売業(Retail)が週平均$1,200ぐらいで、年収は約$62,400です。
アドミンやオフィスのサポートは(Administrative & Support services)は週平均$1,500ぐらいで、年収は約$78,000となっています。
Source(s): Australian Bureau of Statistics
もちろん、自分の好きな仕事をやるのが一番いいと思いますが、、、
給料だけを見るなら、鉱業系、金融系、IT系の職種がオーストラリアで働くならイイですね。
オーストラリアで永住権が取りやすい職業の給料
オーストラリアで永住権がとりやすい職業の年収リストを作りました。
現地で最も使われている求人サイト、IndeedとSeekを参考にしました。
職業別の一般的な年収は下記です。
プログラマー $89,000
会計士 $76,000
正看護師 $83,000
保育士 $55,000
シェフ $65,000
ソーシャルワーカー $88,000
メカニック $72,000
配管工(Plumber) $80,000
電気技師(Electrician) $90,000
大工(Carpenter) $70,000
気づいたかもですが、上記の職業の年収はオーストラリア平均年収、$92,029.60より低いです。
これはいくつかの職業がEntry Level(卒業後1~3年)の職種だと考えられます。
例えば、
プログラマーの代わりにSoftware Engineerだったら
➡年収は$98,000~$115,000
会計士の代わりにFinancial Accountant(財務会計士)だったら
➡年収は$90,000~$100,000
となりオーストラリア平均年収を超えます。
最初はEntry Levelから入り仕事経験を積んでいき、そこからさらに専門性+仕事経験を身につけていくと給料が上がっていきます(より専門職になっていく)。
あらかじめポジションを狙って経験を積んでいくのがいいですね。
あとは実際の給料は業界や会社の規模によってもかなり違います。
例えば、会計士の給料でも、僕が以前に働いていた観光業界と不動産業界では、1万ドル以上の違いがありました。
また少し話がずれますが、転職エージェントに登録して、自分の給料が市場に比べて安くないかをチェックするのも大切です。
僕はそれで、業界によってかなり給料が違うことに気づきました。
同じ仕事をするなら、良い給料のほうが貯金も出来るし、会社規模が大きい方がその後の転職では有利になります。
だから業界と会社規模そして経験年数によって給料は全く違うので、上記の年収リストはあくまでも目安ですが、
給料だけでみたら、プログラマー、ソーシャルワーカー、電気技師の職種が狙い目です。
オーストラリアで就職するならNSWかVICがいい
単純に2つの州の求人数が多いからです。
NSW州➡New South Wales
VIC州➡Victoria
2020年4月、2021年7月、2022年4月、2022年10月の求人数の状況を比べると興味深いです。
2020年4月
2021年7月
2022年4月
2022年10月
Source(s): Seek
2020年4月の時点では、コロナにより雇用市場は停滞しており、求人数は最低だったと考えられます(ロックダウンなどより)。
ただそんな中でも、NSWとVICの求人数が多いですね。
2021年7月は全体的に求人数も回復していますが、シドニー(NSW)のロックダウンが続いているので、NSWの求人数は完璧に回復していないと考えられます。
2022年4月と10月現在は求人数もすっかり回復して、NSW州(シドニー)、VIC州(メルボルン)、QLD州(ブリスベン)がやはり多いですね。
だから、仕事のチャンスは他の州に比べてあるかと思います。
ただ州の人口は
NSWで8.166 million
VICで6.681 million
NSWがVICより148万人多いので、その辺を考慮したほうがいいかもしれませんが、、
あと、温暖なQLD州でメカニック、電気技師、大工の仕事も気になるところです。
結論から言うと、正看護師、シェフ、電気技師の職種でシドニー(NSW)かメルボルン(VIC)にいれば、仕事はありますね。
あとは永住権の関係で地方都市の大学で勉強や仕事をしているなら、シドニーやメルボルンに支店がある会社で仕事経験を積んでから、社内で異動して大都市に行くのも良いです。
僕が以前に働いていた、ユースホステルはオーストラリア全土にあり、上手くいけば州をまたいでの異動も可能でした。
仕事があれば、わざわざ混んでいる大都市に行く必要もないですが、
将来の転職やキャリアアップをしたい人には、それらの大都市で働くのがいいかもしれないです。
オーストラリアで就職するなら雇用の伸び率も大切
オーストラリアで就職するなら雇用の伸び率を考えるのも大切です。
2020年4月、2021年7月、2022年4月、2022年10月の予想の雇用の伸び率は下記です。
2020年4月
2021年7月、2022年4月は一緒。
2022年10月
Source(s): Seek
プログラマー、正看護師、保育士、シェフ、ソーシャルワーカーの職種が目立ちます。
プログラマーの需要はIT業界自体が伸びているし、政府もSTEM専攻を優遇しているので伸び率は高いですね。
コロナの影響や高齢者も増えているので、正看護師の伸び率も高いのが分かります。
それにともない、さまざまな不安や悩みに対する支援(ソーシャルワーク)を行う仕事が増える予想となっています。
人手不足のオーストラリアでは、保育士やシェフの需要は高く、将来への伸び率が高いのも納得です(やはり共働きの家庭が多いからだと考えられます。。)。
雇用の予想伸び率だけで見ると、プログラマー、正看護師、保育士、シェフの職種が狙い目です。
まとめ
オーストラリアで就職すると、このぐらいの給料が貰えるのですが、給料は経験、職種、業界によって変わっていきます。
給料だけではなく、職種の求人数や将来の予想雇用の伸び率なども知っておくのも大切です。
結論から言うと、NSW州かVIC州で
鉱業系、金融系、IT系の業界で働く
また正看護師、シェフ、メカニック、電気技師の職種も求人数が多いので良い選択肢です。
ということで、色々と書きましたが参考になれば幸いです。
今回はこの辺で最後にします。ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。