こんな疑問に答えていきます。
こんにちは、タツヤです。
僕はシドニーにある大学院で会計の勉強をして、会計士として働いています。
しかし、今思えば、あまり深く考えずに職種を選んでしまいました。
将来もらえる給料や雇用の需要などを、もう少しよく考えてから、職業選択をしたほうが良かったです。
そんな経験をもとに、今回はオーストラリアの職業別の給料や求人数そして雇用の予想伸び率について解説していきます。
オーストラリアで就職したら給料はこのぐらいです
オーストラリア統計局によると国民の平均年収は $86,252.40
週平均は$1,658.70なので、1年を52週と考えて計算しています。
2020年4月現在で1ドルが約$65なので日本円で約560万円です。
今は円が強いので、若干オーストラリアの年収が低い気がしますが。。。
ちなみに日本の平均年収は441万円となっています。
Source(s): Australian Bureau of Statistics
グラフから職業別の給料は以下のようになっています。
年収が高い職種は
鉱業系
IT系
金融系
Mining(鉱業)が断トツ一位で週平均$2,600近くもらっています。 これで年収$135,200ぐらいです。
その次が週平均$2,000ぐらいのIT系や金融系(Financial)や生活インフラ系(電気・ガス・水道)が強いです。これで約年収$104,000です。
逆に年収が低い職種は
宿泊施設や飲食業
小売業
アドミン系
宿泊施設や飲食業(Accommodation & Food services)や小売業(Retail)が週平均$1,200ぐらいで、年収は約$62,400です。
アドミンやオフィスのサポートは(Administrative & Support services)は週平均$1,500ぐらいで、年収は約$78,000となっています。
Source(s): Australian Bureau of Statistics
オーストラリアで永住権が取りやすい職業の給料
オーストラリアで使われている求人サイト、IndeedとSeekを参考にして,
移民でオーストラリアに来て、永住権が比較的とりやすい職業の年収リストを作りました。
職業別の年収は下記です。
プログラマー $77,975
会計士 $72,188
正看護師 $77,860
保育士 $50,000
シェフ $57,561
ソーシャルワーカー $84,712
メカニック $64,683
配管工(Plumber) $70,000
電気技師(Electrician) $70,000
大工(Carpenter)$60,000
気づいたかもですが、上記の職業の年収はオーストラリア平均年収、$86,252.40より低いです。
これはいくつかの職業がEntry Level(卒業後1~3年)の職種だと考えられます。
例えばプログラマーの代わりにSoftware Engineerだったら年収は$95,083
会計士の代わりにFinancial Accountant(財務会計士)だったら年収は$89,452
となりオーストラリア平均年収を超えます。
最初はEntry Levelから入り仕事経験を積んでいき、そこからさらに専門性を身につけていくと給料が上がっていきます。
あとは実際の給料は業界や会社の規模によってもかなり違います。
例えば会計士の給料でも、僕が前に働いていた観光業界と不動産業界では、一万ドル以上の違いがありました。
また少し話がずれますが、転職エージェントに登録して、自分の給料が市場に比べて安くないかをチェックするのも大切です。
僕はそれで、業界によってかなり給料が違うことに気づきました。
同じ仕事をするなら、良い給料のほうが貯金もその分出来るし、会社規模が大きい方がその後の転職では有利になります。
だから業界と会社規模そして経験年数によって給料は違うので、上記の年収リストはあくまでも目安ですが、
給料だけでみたら、ソーシャルワーカーやプログラマーの職種が狙い目かと思います。
オーストラリアで就職するならNSWかVICがいい
単純にNSWとVICの求人数が多いからです。
Source(s): Seek
ただし2020年4月現在は新型コロナウイルスの影響で雇用市場は停滞しており、求人数は最低の数だと考えられます。だから6ヶ月後ぐらいに、またアップデートしようと思います。
上の表からも分かるように、求人数はNSWが断トツで多いので、仕事のチャンスは他の州に比べてあると思います(もちろん見つかり具合は経験年数にもよりますが)
ただ州の人口は
NSWで7.544 million
VICで6.359 millionなので、
NSWがVICより100万人多いので仕事探しの点では同じぐらい大変かも知れないです。
またQLDも気候がいいので、捨てがたいですが。。。
結論から言うと、会計士か正看護師の職種でシドニー(NSW)かメルボルン(VIC)にいれば、仕事はありそうです。
あとは永住権を申請する関係で地方都市で勉強や仕事をしているなら、シドニーやメルボルンに支店がある会社で仕事経験を積んでから、
社内で異動などをして都市に行くのも手段かなと思います。
僕が以前に働いていた、ユースホステルはオーストラリア全土にあり、上手くいけば州をまたいでの異動も可能でした。
仕事があれば、わざわざ混んでいる都市に行く必要もないですが、
将来の転職やキャリアアップをしたい人には、それらの都市で働くのがいいかもしれないです。
オーストラリアで就職するなら雇用の伸び率も大切
オーストラリアで就職するなら雇用の伸び率を考えるのも大切です。
Source(s): Seek
ソーシャルワーカーの29.3%
プログラマーの23.4%
保育士19.8%が目立ちます。
オーストラリアはこれから高齢者が増え続けるので、日常生活を送るうえで、
さまざまな不安や困りごとに対する支援(ソーシャルワーク)を行う仕事が増える予想となっています。
高齢者が増えるので、やはり正看護師の伸び率も高いのが分かります。
プログラマーの需要はIT業界自体がオーストラリアでも伸びているので納得です。
オーストラリアでは共働きの家庭が多いので、保育園や保育士は常に需要が高いです。
雇用の予想伸び率だけで見ると、ソーシャルワーカーかプログラマーの職種が狙い目かと思います。
まとめ
どうでしょうか?
オーストラリアで就職すると、このぐらいの給料が貰えるのです。そして給料は業界や会社規模によって変わっていきます。
また学校を選ぶ前に、将来就きたい職種の給料や雇用の伸び率なども知っておくことが大切です。
色々と書きましたが、今回はこの辺で最後にします。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。