こんな疑問に答えていきます。
こんにちは、たつやです。
先日こんなツイートをしました。
2022年の豪の移民プログラムを見ると雇用主スポンサーや州ノミネート経由で永住権につなげた人が多い。例えば、看護師(州ノミ)、プログラマー(スポンサー)また会計士だと地方都市からつなげた人が最も多い。豪で永住権につなげる方法は色々ですが、やはり仕事経験があると強いのは確かです。 pic.twitter.com/Rl1iY7cKCi
— たつや🇦🇺海外就職 (@tatsuya_maeda) May 22, 2023
そうなんです。移民局からのMigration program(2021ー22年)のリポートを読んでいたら、興味深い統計が出てきたのです。
例えば、下記のような内容です。
永住権につながった職業トップ10
どんなビザの種類が永住権につながったのか
これによって、これらの特定の職業を狙うなら、どんなビザの種類が永住権につながりやすいか、ということが分かるのです。
将来的にオーストラリア現地就職そこから移住を狙っている方の参考になれば幸いです。
またYouTubeでも熱く語っているので、ご視聴して頂けたら幸いです。
目次
オーストラリア永住権につながった職業トップ10
永住権につながったトップ10の職業は下記です(2021ー2022年)
ANZSCO 職業 | Total |
正看護師 | 4,786 |
ソフトウェア・アプリケーションプログラマー | 3,297 |
会計士 | 3,011 |
シェフ | 1,948 |
ICTビジネスアナリスト システムアナリスト |
1,429 |
土木技術者 | 1,203 |
工業・機械・生産技術者 | 1,037 |
その他技術職 | 683 |
監査役、カンパニーセクレタリー コーポレート・トレジャラー |
682 |
一般開業医および常駐医務官 | 667 |
参照リンク (Page 39):Migration Program Report (PDF)
圧倒的にRegistered Nurses(正看護師)の職業が多いですね。この時期はちょうどコロナの影響で正看護師の需要が一気に加速したのが理由です。
ここで意外なのは会計士の職業がトップ3に入っていることです。
最近の傾向として(2023年5月段階)会計士の職業は優先順位ではないと考えられているので、意外な結果でした。
どんなビザの種類で永住権につながったのか
どんなビザの種類で永住権につながったのか。
ビザの種類は下記です。
Employer Sponsored (雇用主スポンサー)
State/Territory Nominated (州ノミネート)
Regional (地方都市・田舎)
Skilled Independent (技術独立)
そして分かりやすいグラフは下記です。
参照グラフ (Page 40):Migration Program Report (PDF)
上記のグラフからも分かるように、職業によってそれぞれ異なるビザから永住権につながっています。
例えば、Registered Nurses(正看護師)だと圧倒的に州ノミネート経由で永住権につながり、Accountants(会計士)だと地方都市・田舎の経由から永住権につながっています。
ここからさらに深く解説していきます。
Employer Sponsored (雇用主スポンサー)
雇用主スポンサー経由で永住権につながった場合
トップ10の職業は下記です。
ANZSCO 職業 | Total |
ソフトウェア・アプリケーションプログラマ- | 1,492 |
シェフ | 1,074 |
会計士 | 922 |
正看護師 | 642 |
ICTビジネスアナリスト システムアナリスト |
585 |
監査役、カンパニーセクレタリー コーポレート・トレジャラー |
533 |
自動車整備士 | 385 |
調理師 | 363 |
大学講師・チューター | 320 |
土木技術者 | 282 |
参照グラフ (Page 41):Migration Program Report (PDF)
ここで自動車整備士や調理師(シェフではなく)の職業が出てきます。
これらの職業は実力があって雇用主から認められれば、ワーホリからでも就労ビザの雇用主スポンサーになってくれることが多くあります。
僕の友達もシェフやメカニックとしてワーホリから入り、そして就労ビザをゲットしました。。
もし日本で仕事経験があって、海外で働くのに興味があれば挑戦してみるのもいいですね。
State/Territory Nominated (州ノミネート)
州ノミネート経由で永住権につながった場合。
トップ10の職業は下記です。
ANZSCO 職業 | Total |
正看護師 | 2859 |
ソフトウェア・アプリケーションプログラマー | 1277 |
会計士 | 673 |
土木技術者 | 601 |
ICTビジネスおよびシステムアナリスト | 551 |
工業、機械、生産技術者 | 458 |
シェフ | 425 |
ソーシャルワーカー | 344 |
一般医および常駐医務官 | 319 |
その他のエンジニアリング専門職 | 273 |
参照グラフ (Page 45):Migration Program Report (PDF)
正看護師とプログラマーだけが上位を取っています。これらの職業で永住権に繋げるなら州ノミネート経由で永住権を狙ったほうがいいですね。
Regional (地方都市・田舎)
地方都市・田舎の経由で永住権につながった場合。
トップ10の職業は下記です。
ANZSCO 職業 | Total |
会計士 | 1,376 |
正看護師 | 1,162 |
準看護師・母性看護師 | 472 |
シェフ | 448 |
ソフトウェア・アプリケーションプログラマー | 377 |
土木技術者 | 282 |
工業、機械、生産技術者 | 277 |
ICTビジネスおよびシステムアナリスト | 251 |
カフェ・レストラン経営者 | 238 |
調理師 | 230 |
参照グラフ (Page 43):Migration Program Report (PDF)
僕も会計士なので分かりますが、シドニー、メルボルン、ブリスベンのような大都市から会計士として永住権を取得するのは難しくなっています(経験があれば別ですが、、)
だから地方都市(アデレードやパースもしくはRegionalのエリア)で挑戦するわけです。
経験がない場合は地方都市で留学して、そこから永住権を狙ったほうがいいかもです。
Skilled Independent (技術独立)
技術独立の経由で永住権につながった場合。
トップ10の職業は下記です。
ANZSCO 職業 | Total |
ソフトウェア・アプリケーションプログラマ- | 151 |
正看護師 | 123 |
一般医および常駐医務官 | 91 |
工業、機械、生産技術者 | 73 |
化学および材料技術者 | 55 |
その他のエンジニアリング専門職 | 51 |
その他医療従事者 | 47 |
ICTビジネスアナリスト システムアナリスト |
42 |
会計士 | 40 |
土木技術者 | 38 |
参照グラフ (Page 42):Migration Program Report (PDF)
Skilled Independent(技術独立)とは自力で永住権を取得するということです。
雇用主スポンサーも州ノミネートもないので、自分の仕事経験、スキル(学歴)、英語力、年齢などを考慮して高ポイントで永住権取得につなげるわけです。
今ではかなり難しくビザの発給数も、雇用主スポンサーや州ノミネートに比べて 少ないので、Skilled Independentは実力ある方がいいかと思います。
まとめ
永住権につながった職業トップ10とそのビザの種類について解説していきました。
もう一度まとめると。
正看護師 → 圧倒的に州ノミネート経由が多い
プログラマー → 雇用主スポンサーと州ノミネート経由が多い
会計士 → 地方都市(田舎)経由が多い
シェフ → 雇用主スポンサー経由が多い
ICTビジネス → 雇用主スポンサーか州ノミネート経由が多い
オーストラリア移住を目指している方の参考になれば幸いです。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。。\(^_^)/