こんな疑問に答えていきます。
こんにちは、たつやです。
シドニーの大学院で会計の勉強、卒業後は会計士として働いています。
しかし、今思えば、、、あまり深く考えずに職業を選んでしまいました。
将来もらえる給料や雇用の需要などを、もう少しよく考えてから、職業選択をしたほうが良かったです。
今回は、そんな僕の経験をもとに、オーストラリアの職業別の給料や求人数、そして雇用の予想伸び率について解説していきます。
この記事が、将来オーストラリアで海外就職を目指している方の参考になれば幸いです。
なおYouTubeでも熱く語っているので、ご視聴のほうよろしくお願いいたします。
目次
オーストラリアで就職したら給料はこのぐらいです
オーストラリア統計局によるとフルタイム(正社員)の平均年収は$95,581.20 です。
週平均は$1,838.10 (Average Weekly Earnings, May 2023) なので、1年を52週と考えて計算しています。
2023年10月現在で1ドルが約95円なので日本円で約908万円です(円安の時期でした)。
そして、このブログ記事を書いた頃(2020年4月)の平均年収は $86,252.40(週平均は$1,658.70)だったので、
なんと3年半で、9,328ドル(87万円)!も上昇しました。。。\(^_^)/
ちなみに日本の正社員の平均年収はずっと508万円となっています。
Source(s): Australian Bureau of Statistics
フルタイム(正社員)の職業別の給料
グラフから職業別の給料は以下のようになっています。
年収が高い職種は
鉱業系
IT系
専門・科学・技術サービス系
Mining(鉱業)が断トツ一位で週平均$2,854近くもらっています。 これで平均年収$148,408(約1400万円)ぐらいです。
その次が週平均$2,318ぐらいのIT系、専門・科学・技術サービス系や金融系も強いです。これで平均年収約$120,536(約1100万円)です。
逆に年収が低い職種は
宿泊施設や飲食業
小売業
その他のサービス
宿泊施設や飲食業(Accommodation & Food services)や小売業(Retail)が週平均$1,340ぐらいで、年収は約$69,680(約660万円)です。
その他のサービスは週平均$1,383ぐらいで、年収は約$71,916(約680万円)となっています。
Source(s): Australian Bureau of Statistics
もちろん、自分の好きな仕事をやるのが一番いいと思いますが、、、
給料だけを見るなら、鉱業系、IT系、専門・科学・技術サービス系の職種がオーストラリアで働くならイイですね。
オーストラリアで永住権が取りやすい職業の給料
オーストラリアで永住権がとりやすい職業の年収リストを作りました。
現地で最も使われている求人サイト、IndeedとSeekを参考にしました。
職業別の一般的な年収は下記です。
プログラマー $85,000 – $89,000
会計士 $76,000 – $80,000
正看護師 $79,000 – $85,000
保育士 $59,000 – $60,000
シェフ $65,000 – $70,000
ソーシャルワーカー $88,000 – $93,000
メカニック $72,000 – $78,000
配管工(Plumber) $74,000 – $85,000
電気技師(Electrician) $90,000 – $95,000
大工(Carpenter) $75,000 – $93,000
気づいたかもですが、上記の職業の年収はオーストラリア平均年収、$95,581.20より低いです。
これはいくつかの職業がEntry Level(卒業後1~3年)の職種だと考えられます。
例えば、
プログラマーの代わりにSoftware Engineerだったら
➡年収は$106,000~$120,000
会計士の代わりにFinancial Accountant(財務会計士)だったら
➡年収は$97,000~$100,000
となりオーストラリア平均年収を超えます。
最初はEntry Levelから入り仕事経験を積んでいき、そこからさらに専門性+仕事経験を身につけていくと給料が上がっていきます(より専門職になっていく)。
あらかじめポジションを狙って経験を積んでいくのがいいですね。
あとは実際の給料は業界や会社の規模によってもかなり違います。
例えば、会計士の給料でも、僕が以前に働いていた観光業界と不動産業界では、1万ドル以上の違いがありました。
また少し話がずれますが、転職エージェントに登録して、自分の給料が市場に比べて安くないかをチェックするのも大切です。
僕はそれで、業界によってかなり給料が違うことに気づきました。
同じ仕事をするなら、良い給料のほうが貯金も出来るし、会社規模が大きい方がその後の転職では有利になります。
だから業界と会社規模そして経験年数によって給料は全く違うので、上記の年収リストはあくまでも目安ですが、
給料だけでみたら、プログラマー、ソーシャルワーカー、電気技師、大工の職種が狙い目です。
オーストラリアで就職するならNSWかVICそしてQLDもいい
オーストラリアで就職するならNSWかVICそしてQLDもいいです。
単純に3つの州の求人数が多いからです(2023年になってQLD州の求人数も増えてきました)。
NSW州➡New South Wales
VIC州➡Victoria
QLD州➡Queensland
2020年4月、2021年7月、2022年4月、2022年10月、2023年11月の求人数の状況を比べると興味深いです。
2020年4月
2021年7月
2022年4月
2022年10月
2023年11月
Source(s): Seek
2020年4月の時点では、コロナにより雇用市場は停滞しており、求人数は最低だったと考えられます(ロックダウンなどより)。
2021年7月は全体的に求人数も回復していますが、シドニー(NSW)のロックダウンが続いているので、NSWの求人数は完璧に回復していないと考えられます。
2022年4月と10月は求人数もすっかり回復しています(ロックダウン後ですね)。
2023年11月は一年前の10月と比べて、全体的に求人数が減っています(一万件以上も)。
インフレによる経済成長は減少、その結果求人数が減っていると考えられます(レイオフなど沢山ありました)。
それでも、NSW州(シドニー)、VIC州(メルボルン)、QLD州(ブリスベン)の求人数が多いです。
なかでも2023年11月にQLD州はVIC州より求人数が多くなりました!
だから、仕事のチャンスは3つの州にあるかと思います。
ただ州の人口は
NSWで8.166 million
VICで6.681 million
QLDで5.185 million
NSWがダントツに多いのですが、、温暖なQLD州でメカニック、電気技師、大工の仕事も気になるところです。
結論からいうと、正看護師、電気技師、幼児教師、メカニック、シェフの職種でNSW州、VIC州、QLD州にいれば、仕事はありますね。
オーストラリアで就職するなら雇用の伸び率も大切
オーストラリアで就職するなら雇用の伸び率を考えるのも大切です。
2020年4月、2021年7月、2022年4月、2022年10月、2023年11月の予想の雇用の伸び率は下記です。
2020年4月
2021年7月、2022年4月は一緒。
2022年10月
2023年11月
Source(s): Seek
プログラマー、ソーシャルワーカー、幼児教師、正看護師、シェフ、の職種が目立ちます。
あと大工の仕事の伸び率がマイナスとなっているのが気になります。。。
プログラマーの需要はIT業界自体が伸びているし、政府もIT系やSTEM専攻を優遇しているので予想伸び率は高いですね。
コロナの影響や高齢者も増えているので、正看護師の伸び率も高いのが分かります。
それにともない、さまざまな不安や悩みに対する支援(ソーシャルワーク)をおこなう仕事が増える予想となっています。
人手不足のオーストラリアでは、幼児教師やシェフの需要は高く、将来への伸び率が高いのも納得です。やはり共働きの家庭が多いからだと考えられます。レストラン、カフェ、バーなどたくさんあります。
雇用の予想伸び率だけで見ると、プログラマー、正看護師、幼児教師、シェフの職種が狙い目です。
まとめ
給料は経験、職種、業界によって変わっていきます。
給料だけではなく、州別の職種の求人数や予想雇用の伸び率なども知っておくのも大切です。
結論からいうと、NSW州かVIC州かQLD州
鉱業系、IT系、専門・科学・技術サービス系の業界で働く
また正看護師、シェフ、メカニック、電気技師、幼児教師の職種も求人数が多いので、いい選択肢ですね。
ということで、色々と書きましたが参考になれば幸いです。
今回はこの辺で最後にします。ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。