海外就職 PR

USCPAからオーストラリアの公認会計士になる方法【相互承認制度】

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
USCPAからオーストラリアの公認会計士になるにはどうしたらいいのかな?

 

こんな疑問に答えていきます。

 

こんにちは、たつやです。

 

シドニーにあるローカル企業で会計士として働いています。

 

この記事では、USCPAから相互承認制度を使ってオーストラリアで公認会計士になる方法について解説していきます。

 

USCPAを持っていて、将来オーストラリアで働きたい人は、相互承認制度を使えば、こちらで公認会計士として働けるのです。

 

そうすれば、オーストラリアで公認会計士になるための時間や費用も抑えることができます。

 

そう、意外とお得なのです。。

 

この記事が、将来オーストラリアで公認会計士になって働きたい人の参考になれば幸いです。

 

それでは、はじめましょう!

 

USCPAからオーストラリアの公認会計士になる方法

USCPAからオーストラリアの公認会計士になる方法は

Mutual Recognition Agreement (MRA) – 相互承認制度を利用します。

 

さらに付け加えるとUSCPAだけではなく、Global Accounting Alliance (GAA)に入っている会計団体なら、MRAを利用してオーストラリアの公認会計士になれます。

 

例えば、以下の会計団体があります。

 

AICPA (USCPA) – American Institute of Certified Public Accountants
ICAEW – The Institute of Chartered Accountants in England and Wales
CPA Canada – Chartered Professional Accountants of Canada
ICAS – The Institute of Chartered Accountants of Scotland
CAI – Chartered Accountants Ireland
HKICPA – Hong Kong Institute of Certified Public Accountants
SAICA – The South African Institute of Chartered Accountants

 

色んな国の会計団体が参加していますね。

残念ながら日本は入っていませんが、、、(グローバルではない?)

 

上記の国以外にもいくつかあったので、気になる方は下のリンクからチェックしてみてください。

 

会計基準もグローバル化なので、これからも加盟国は増えそうですね。。\(^_^)/

 

参考リンク

Chartered Accountant ANZ (CA ANZ)

CPA Australia

 

もし、この記事を読んでいる方で、USCPAに興味があって、

将来オーストラリアや他の国で働いてみたいなら、試しにUSCPAのことを調べて見るのもいいです。

 

きっと、海外で働けるチャンスにつながります。

 

僕はオーストラリアで会計士になって、人生が変わりました。

 

だから、良いチャンスだと思うのです。

 

今ならアビタスから無料でUSCPAの資料が請求できるので調べてみるのがいいです。

あとオンライン説明会(無料セミナー)もあるので、参加して聞いてみるのがオススメです。

 

CA ANZとCPA Australiaはどう違う?

ここでCA ANZとCPA Australiaの違いをざっと解説していきます。

 

CA ANZは監査法人(Big 4とか)でキャリアを築いていく。将来的には監査業務やコンサル業務を目指している人が多いです。

CPA Australiaは一般企業の財務部や経理部でキャリアを築いていって、将来的にはCFOや経営戦略に携わっていくのを目指している人が多いです。

 

もちろんCAで一般企業に就職する人もたくさんいますが、、、割合的にはそんな感じです。

 

USCPAを取得した人は、監査法人でキャリアを築いていく人が多いと思うので、CA ANZのほうを目指したほうがいいかなと思います。

 

では実際にどんな条件でUSCPAからオーストラリアで公認会計士(CA ANZ)になれるか、ここから解説していきます。

 

Step 1: 相互承認制度 USCPAからCA ANZ

Meet criteria and obtain required documentation

Step 1では、下記の基準を満たしてから書類を入手する必要があります。

 

Criteria(基準)

現在USCPAのフルメンバーである

USCPAの試験をパスした(Third-party arrangementで取得していない)

 

Documentation(書類)

GAAからの手紙(3か月以内の日付)で以下を確認できるもの

⇒現在USCPAのフルメンバーである
⇒メンバーシップが付与された日付
⇒メンバーシップナンバー
⇒試験をパスしてメンバーになった旨
⇒IDとしてパスポートや運転免許証
⇒CAメンバーから2人推薦人(他団体でも可な場合もある)

 

Additional Documentation(追加書類)

USCPA(AICPA)だと追加書類が必要

State Boardからの手紙で

⇒現在USCPAのフルメンバーであることを確認できる
⇒試験をパスしたことを確認できる
⇒学士号以上の修了を確認できる

 

Step 2: 相互承認制度 USCPAからCA ANZ

Apply for Special Admission to Full CA ANZ

Step 2では、フォームに必要事項を記載して申請(Apply)するだけです。

フォームはCA ANZのサイトにあります。

 

あとは推奨しているのは、元々のメンバーシップ(Home Body Membership)を保持しているのがいいと書いてありました。

例えば、ここではUSCPAが元々のメンバーシップでCA ANZとの両方を保持した方がいいということです。

 

その分、メンバーシップの年間費用は倍にかかりますが、、、(高いですね)

 

またCPA Australiaの場合もほぼ同じStepですが、気になる方はサイトのリンクから確認してみてください。(CPA Australia

 

あとはUSCPAはあくまでアメリカの税法や会社法などを勉強するので、オーストラリアのTaxationやCorporate Lawなどを別に履修する必要があると考えられます。

詳しくはメールなどで連絡してみて、どの科目を履修しなければならないのか確認をしたほうがいいです。

 

なおYouTubeでも熱く語っているので、もしよろしければご視聴お願いいたします。

 

ラジオのような音声配信でも解説しているので、聞き流しでもOKなのでよろしければ聴いてみてください。

 

相互承認を使わないでオーストラリアの公認会計士になる方法

相互承認を使わないでオーストラリアの公認会計士になる方法は下記です。

 

Chartered Accountant Australia and New Zealand (CA ANZ)

Graduate Diploma of Chartered Accounting (GradDipCA)というコースを取り、下記の条件をパスする必要があります(2021年6月現在)。

 

9科目 (7 core + 2 electives)
3年間の work experience (CAメンターの下)

 

9科目は下記です。

 

7 Core

Ethics & Business
Risk & Technology
Financial Accounting & Reporting
Tax
Business Performance
Audit & Risk
Integrated Chartered Accounting Practice

 

2 Electives (2科目選ぶ)

Advanced Tax
Assurance
Data analytics & Insights
Strategy & Performance

 

コースの費用は Total $7,798(July22 – June23)

それ以外にもメンバーシップの年間費用がかかります。

Provisional Membership $367.50, Full Membership $735

 

 

CPA Australia

CPA Programというコースを取り、下記の条件をパスする必要があります(2021年6月現在)。

 

6科目 (4必修科目 + 2 electives)
3年間の work experience (CPAメンターの下)

 

6科目は下記です。

 

4 compulsory subjects

Ethics & governance
Financial reporting
Strategic management accounting
Global strategy & leadership

 

2 Electives(2科目選ぶ)

Australian taxation
Australian taxation – advanced
Advanced audit and assurance
Financial risk management
Contemporary business issues
Digital Finance

 

なお、オーストラリアでTaxationやAuditingを履修していない場合は(例えば大学とかで)、その2科目をElectivesから選んでパスする必要があります。

 

コース費用はTotal $6,840 ~ $7,740(早割引き有2021年)

それ以外にもメンバーシップの年間費用がかかります。

Associate Membership $325, Full Membership $720

 

 

後ほど解説していきますが、これ以外にも大学か大学院で認められた科目を終える必要があります。

 

普通に会計専攻なら大丈夫ですか、例えばビジネス専攻の人は認められた会計科目を履修する必要があります。

 

ということで、意外と時間とコストがかかるのです。。。

だから、USCPAを持っているなら相互承認制度を使って資格が早く取れますね。

 

オーストラリアの大学か大学院で会計学を学ぶ

オーストラリアで公認会計士を目指すなら大学か大学院で会計学を学ぶ必要があります。

CA ANZやCPA Australiaによって認定された学位を取らないとコースを始めることができないからです。

 

もし認定された科目が足りない場合は(例えば会計以外の専攻)、別途ファンデーションコースや指定されたコースを履修して補う必要があります。

 

詳しくは、Academic entry requirementsをチェックしてみてください。

 

大学か大学院で会計専攻の場合、大学だと24科目(3年)、大学院だと16科目(2年)が一般的です。

 

日本の大学を卒業しているなら、期間も短くなるしコストも安くなるので大学院に挑戦するのがいいかと思います。

 

ちなみに、僕はCQ Universityという大学院で会計専攻、科目はこんな感じでした。

 

Master of Professional Accounting(2年、16科目)

 

Core(14科目)
Economics for Managers
Managerial Finance
Accounting in Australia
Foundations in Accounting
Foundations of Management Accounting
Accounting Systems and Information Assurance
Company Accounting
Contemporary Accounting Theory
Auditing and Ethics
Ethics and Governance
Australian Commercial Law
Statistics for Managerial Decisions
Corporations and Business Structures
Taxation Law of Australia

Elective(2科目選ぶ)
Forensic Accounting
Financial Data Analytics
Business Internship
International Financial Management

 

どうでしょうか?

僕は会計未経験で卒業することができました。

大学院で2年、CPA Australiaのコースで3年と時間とお金がかかります、、、トータルで5年(落とせばそれ以上、、、)

簡単ではないですが、勉強すれば達成できるゴールだと思います。

頑張ってみるのもいいのではないでしょうか?

 

また会計専攻の科目については下のブログ記事に詳しく解説しているので、よろしければ覗いて見てください。

 

オーストラリアの大学院で会計学を勉強するのに大切なこと【体験談】この記事では、オーストラリアの大学院で会計学を勉強するのに大切なことについて解説しています。留学するチャンスは『誰にでもある!』ということを、伝えることができたら幸いです。シドニーの大学院で会計を学び、卒業することができました。会計未経験で勉強は大変でしたが、頑張ることができました。そして、現在はシドニーにある現地企業で会計士として働いています。もともと僕のスペックは低く、Fラン大学を卒業後、新卒で入った会社を一年で辞め、その後はフリーターになり生活していました。そんな経歴でも、、、海外の大学院を卒業することができるのです。だから、もし迷っているなら、挑戦するのがイイです。きっとできます。...

 

あとオーストラリア(シドニー中心ですが)にある大学院の学費についても解説しているので、よろしければ覗いて見て下さい。

 

オーストラリアにある大学院の学費を比べてみた 高い?安い?どっちがいい?オーストラリアにある大学院は学費の高い有名大学(世界大学ランキング上位校)や、学費の安い大学と沢山の選択肢があります。僕が留学を志した時は、貯金はあまりなかったので深く考えずに学費の安い大学院を選びました。だけど、これから留学を考えている方は、どのような大学院がいいのかしっかりと考えたほうがいいかと思います。学費だけが全てではないので。。。今回はシドニーにある大学院や世界大学ランキングの上位校の学費などを比べて解説していきます。この記事がオーストラリア留学を考えている人の参考になれば幸いです。...

 

まとめ

USCPAを持っていれば、相互承認制度を使ってオーストラリアで公認会計士になって活躍することもできます。

現地就職した場合は、一からの資格の勉強が必要ないから、同僚より先に出世や転職がしやすいかと思います。

今はコロナで留学が難しいから、日本でUSCPAを取得してさらに仕事経験も積んでいき、将来海外で働くときに有利になるのは間違いないです。

それでは今回はこれで失礼いたします。

コツコツと頑張っていきましょう。。\(^_^)/