日本の新卒採用で就職するか、それとも海外留学がいいかな?
オーストラリアの大学院に行くメリットはそもそも何なのかな?
こんな疑問に答えていきます。
こんにちは、タツヤです。
オーストラリアの大学院を卒業して、すぐに現地就職できました。
とはいえ、今の時期はコロナの影響で仕事探しが困難になっているので、留学を考えている人には卒業後の現地就職は大変になると思いますが。。。
その辺のことを、しっかりと考える必要はあります。
この記事では、僕の大学院の経験も踏まえて、オーストラリアの大学院に行ってからの現地就職のことや留学するメリットについて解説していきます。
目次
オーストラリアの大学院に行くと就職できるチャンスがある
オーストラリアの大学院に行くと就職できるチャンスがあります。
卒業ビザで働けて、そこから就職に繋げることが出来るからです。
オーストラリアの大学院を卒業すると、Post-Study Work streamという卒業ビザを一回だけ申請することが出来て、
2~3年間(資格・専攻による)好きなようにできるビザがおります。
好きなようにとは、自分が専攻した学科とは関係ない職種に就いても大丈夫で、
なかなか仕事が見つからない場合はバイトなどで取りあえず生きていけます。
とはいえ、大体はこの期間を利用して将来的に自分をスポンサーしてくれる企業を探し、そこから移住を狙うので、
この期間は自分の専攻(専門性)を活かす職種を選ぶことが大切です。
卒業ビザで働く前に、大学院でやった方がいいことがある
大学院を卒業する前に、やった方がいいことがあります。
例えば下記です。
なるべく良い成績を目指す ⇒ インターンシップや就職で有利
バイトなどでネットワークを広げる ⇒ コネを利用して就職の可能性を広げる
ぶっちゃけた話、永住権を持っていないと現地就職は難しいです。。。
だから、留学生は在学中になるべく良い成績を取って、できたら有名企業のインターンシップやGraduate programで経験を積むのが大切です。
有名企業の経歴はその後の就活にも有利になるからです。
また在学中からバイトでコネを作ってネットワークを広げることも大切です。
僕が大学院で勉強していた時には、ユースホステルの受付でバイトをしていて、同僚や上司と仲良くなり、そこから職場で知り合いが増え、ネットワークが徐々に広がっていきました。
大学院を卒業する頃に、社内で経理アシスタントの求人募集が出て、
同僚や上司に推薦してもらい、正社員の仕事をゲットする事が出来ました。
上記からも分かるように、オーストラリアでは内部で職種を異動することが多く、そこにはチャンスがあります。
一見すると、学生の受付バイトと経理の仕事は全く関係ないですが、異動ができるチャンスもあるので、
取りあえずは大きめのローカル企業に入ることが大切です。
インターンシップやバイトも、就職活動する前にできることなので、ここで仕事経験やコネを作っておけば、卒業ビザで現地就職できる可能性は高くなります。
僕は以前、海外就職の方法やビザに関して記事を書いたので興味がある方は参考までに読んでみて下さい。
【在住者が考える】オーストラリアへの海外就職の方法やビザについて
参照リンク:インターンシップやGraduate programのリンク
オーストラリアの大学院より日本で就職したほうがいい
オーストラリアの大学院に行くより日本で就職したほうがいいです。
コロナの影響でオーストラリアで就職するのが難しくなっているからです。
このブログ記事を書いている2020年5月の段階でもオーストラリアでは60万人近くの失業者が出ていて、失業率も将来10%近くに上がると予想されています。
つまり10人に1人が仕事を持ってないことになります。。。
たとえ留学生が卒業ビザで働くことができても、この状況は不利になります。
例えば下記です。
留学生は永住権をもっていない(就労に期間的な制限がある)
語学力でネイティブに劣る
仕事経験が少ない
などの理由で仕事探しが、とても大変になる事が予想できます。
そして仕事が見つからないと、そこから移住に繋げるのも難しいです。
オーストラリアには日本のように新卒一括採用がないので、上記でも述べたように、仕事経験が少ない留学生には不利になります。
僕はたまたまバイトで職場のコネがあったので就職はできたのですが、大体は新卒ではなかなか雇ってくれません。。。
きびしく聞こえたら、すみません。。。ただ失業者の数が多くなるのは確かです。
だから、もし学生さんで日本の大学を出て就職か、海外に留学しようか、迷っているなら、
焦らずに後から留学してもいいかと思います。
もちろん、永住権を取りたくて移民のルールが変わる前に学校を卒業したいのであれば、早めに来た方がいいですが、就職は大変になるかと思います。
とはいえ、きびしいだけでなく、朗報もあります。
需要のある職種だったら、いけるかも知れません。
例えば、正看護師や医療系職種はコロナの影響で需要が高くなり、人手不足のため学生でも仕事に駆り出されましたし、ITなんかも常に需要はあります。
バイトでいえば、スーパーマーケットやUber Eatsの仕事も需要が伸び、多くの学生が携わっています。
このような需要のある職種で永住権を狙うのであれば、大丈夫(それでも大変と思いますが。。。)と思います。
それ以外の職種は、もし急がないのであれば、日本の新卒採用を使って就職して仕事経験を積むなり、新卒でない方はさらに経験を積んでから、
オーストラリアの雇用状況が良くなったら海外留学するのもアリかと思います。
参考記事:ABC News
オーストラリアの大学院に行くメリット
オーストラリアの大学院に行くメリットもいくつかあります。
例えば下記です。
安全な国
就職率が高い
学生ビザで働ける
卒業ビザで働ける
永住権への可能性がある
期間が短い1~2年でもOK
オーストラリア以外の国でも就職しやすくなる
ここから深く解説します。
安全な国
オーストラリアは日本と同じぐらい安全な国です。
僕はシドニーに18年近く住んでいますが、危険な目にあったことはないです。
アメリカのような銃社会ではないので、いきなり銃で撃たれる心配はないです。。。
就職率が高い
大学院を卒業して4ヶ月以内に正社員の仕事を見つける割合が86.8%です。
意外と高いので、仕事は見つかりやすいです(それでも、留学生はかなり頑張らないといけないけど)。
僕は学生のバイトから正社員になったけど、大学院の周りの友達も仕事はすぐに見つけていました。
参考リンク:QILT
学生ビザで働ける
学生ビザで週20時間、ホリデー期間は無制限に働いても大丈夫です。
僕はバイトをして普段の生活費や学費を貯金することが出来ました。
大きな声では言えませんが、バイトかけもちで現金収入のバイトもやっていました。
最低時給がA$19.49なので、かなり稼げます。。。
アメリカだと普通のバイトが禁止(学校内のみOK)なので、どうやって暮らすのやら。。。謎です。
卒業ビザで働ける
卒業ビザ(2~3年)という、「何をしてもいい」ビザが申請できます。
これにより学生が働けるのは大きなメリットです。
僕は卒業後いきなり就職してしまったので、この期間は使いませんでしたが。。。当時のビザ申請は楽でした。
永住権への可能性がある
これがオーストラリアの大学院(もしくは大学)に行く最大のメリットだと思います。
年々永住権を取るのは難しくなっていますが、地方の大学や州スポンサービザなども考慮すれば、永住権を取得できる可能性はあります。
期間が短い1~2年でもOK
オーストラリアの大学院はサマースクールなどを取って、早めに卒業することも出来ます。
僕は夏休みの時期に科目を履修して、通常2年かかるのを1年半に短縮して卒業しました。
大学院によっては1年のところもあります。
オーストラリア以外の国でも就職しやすくなる
万が一、オーストラリアで就職が上手くいかなくても、近隣諸国で就職できるチャンスもあります。
例えばシンガポールとかは、英語圏だし海外就職の狙い目だと思います。
僕の同僚もシンガポールで働いてました。
もちろん日本に帰って就職もできますが。。。どうせでしたら、留学から海外就職を目指した方がいいかと思います。
僕の場合はシドニーでMaster of Accounting(修士号)を取得、そして就職してから、永住権を取りましたが、
オーストラリアで得た語学力、学歴と仕事経験があれば他の国で働くチャンスは広がると思います。
オーストラリアの大学院の費用はこのぐらい
ここで気になるのがオーストラリアの大学院の学費です。
今はオーストラリアドル安なので (1 AUD = 69.40 Yen)で計算して、
一番安い大学院の費用は年間で$26,600 (1,846,040 Yen)
コースは2年だから約360万となります。
奨学金の制度とかもあるので、それを使えばさらに安くなります。
ちょっと高いと思ったかも知れませんが、在学中にバイトをして(最低時給$19.49なので)、生活費や学費も稼ぐことができます。
特に学校のホリデー期間中は、多くの学生がフルタイムでバイトをしていて、貯金しています。
僕の場合も常にバイトをして学費や生活費を補っていました。
大変ですが、出来ないことはないです。
参考リンク:University Reviews
まとめ
どうでしょうか?
今回はオーストラリアの大学院に行ってからの現地就職、留学やメリットについて書きました。
留学生は卒業ビザで働けるけど、海外就職に繋げるなら、インターンシップやバイトを頑張って、経験を積んでから就職に挑戦するのがいいです。
そしてもし、日本で就職か海外留学で迷っているなら、新卒採用で就職、仕事経験を得てから、オーストラリアの大学院に留学するのもアリだと思います。
色々と書きましたが、今回はこの辺で最後にします。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。