ワーホリ・留学

オーストラリア学生ビザの変更って何?【2023~24年】

こんにちは、たつやです。

先日こんなツイートをしました。


そうなんです。学生ビザがまた変更になったのです。

ということで、今回は学生ビザがどう変更になったのか解説していきます。

 

本記事のもくじ

留学から移住も狙いやすくなる
残高証明が値上げで$24,505になる(約220万円)
同時学習を禁止(6か月以下で学校の変更できない)

 

この記事がオーストラリア留学そこから現地就職を狙っているかたの参考になれば幸いです。

 

なおYouTubeでも解説しているので、動画でもご視聴できます。

留学から移住も狙いやすくなる

学生ビザを申請するときの申請書に学業だけではなく、

現地就職や移住についての意思も表明できるようになったからです。

 

学生ビザの申請者はすべて、質の高い教育を受けるために一時的にオーストラリアに滞在することを証明しなければなりません

 

GTE(Genuine Temporary Entrant:正真正銘の一時入国者)要件は、オーストラリアで学んだ後、オーストラリアが必要とするスキルを身につけ、その後永住権を申請する学生を除外することを意図したものではありません

 

移民局のサイト:正真正銘の一時入国者の要件(GTE)

 

分かりにくいですが、、、ようは、今までと違って、「オーストラリアに移住したいという理由で学生ビザを申請しても除外しません」と、いっているのです。

 

これはオーストラリア政府の最近の方針と一致していて、留学生をもっと取り入れて、国内の人材不足解消を狙っているわけです。

 

今までだと、インドや中国からの学生ビザが却下になったとか多々あったのです。それもオーストラリア移民局が、彼らが留学後に母国に帰らず、オーストラリアに残る懸念があったからです。

 

ただ、そもそも論として、卒業後に残って現地就職することの何が悪かったのだろうか?卒業ビザもあるわけだし、学生の目標に反することです。

 

過去はどうあれ、これからは留学から現地就職そして移住はしやすくなりそうです。

 

参考記事:
学生ビザ 正真正銘の一時入国者(GTE)は廃止されるのか?

 

7月1日からオーストラリアで就労できるビザの条件変更のまとめ今年7月から就労できるビザ (ワーホリや留学生も)の変更が多いのでまとめてみました。もし将来的にオーストラリアでワーホリや留学そこから現地就職して永住権を狙っている方は関連ニュースをチェックするのもいいです。...

 

GTE(Genuine Temporary Entrant)も変更?

ちなみに学生ビザ申請時にはGTE(Genuine Temporary Entrant)書類があり、300ワードぐらいで学業の理由を書かなければならないのです。

 

ただ、このGTEが変わってGST(Genuine Student Test、正規学生試験)のコンセプトに変わるかもしれません。

 

これによってオーストラリア政府は優秀な学生を惹きつけられるからです(テストみたいなもの?)。

 

とくに工学や情報技術など留学生の割合が多い分野で深刻な人手不足に直面しているので、それらを解消するのにいいわけです。

 

例えば、優秀なSTEM系の学生さんで、移住したい、現地で働きたい、国内に貢献できれば、お互いWin-Winの関係になります。

 

参考記事:

正真正銘の一時入国者(Genuine temporary entrant)の条件

 

残高証明が値上げで$24,505になる(約220万円)

学生ビザ申請には年間A$21,041の生活費の準備が定められていましたが(2019年から変わってない)、

 

2023年10月1日より年間A$24,505(約220万、1ドル=約90円)と17%増額されます。

 

ただ、日本国籍者で実際に証明を求められるケースは稀でしたが(ビザ申請時に金額を入力するのみ)、10月1日以降はどうなるか分からないので、求められた場合は提出できるよう準備することが必要です。

 

ただ個人的には220万円は決して高くない金額です。

 

というのも、シドニー、メルボルン、ブリスベンなど大都市で暮らす場合(多くの留学生がいく)は家賃でこのぐらいかかるからです。

 

例えば、シドニーだとシティ近くにのシェアアパートで週200ドル~600ドル、ちょっと高めで週500ドルの家賃だとすると、1か月で2000ドル、1年間で24,000ドルとなり、残高証明の金額とほぼ一緒になります

 

もちろん週200ドル以下の家賃もありますが、、「安かろう悪かろう」でコンディションは良くないかと。

 

だから決して高くはない金額なのです。

 

こっちに来てから、すぐ働けばいいですが、最初の1年間は余裕をもってこのぐらいの220万の貯金があると安心です(僕も思います)。

 

参考記事:

国際教育における不正行為をなくすための行動(オーストラリア内務省)
Flatmates
Jams tv

 

同時学習を禁止(6か月以下で学校の変更できない)

学生ビザの基本条件に6ヵ月ルールがあり、最初の6か月はコース変更してはいけないのです。

 

ただ追加で新たにコースを取ることはOK(同時学習)でしたが、、、これが悪用されているとの報告が多くなり、オーストラリア教育省は同時学習を禁止にしました。

 

多くの学生が、現在の学業に追加して利用するのではなく、本来の学業を放棄してより安いコースに入学する「抜け道」として利用。これが学生ビザの規定違反であり、コースを変更する前に少なくとも6ヶ月は待たないといけないのです。

 

例えば、ファウンデーションコース1年+学士号3年で学生ビザを取得した場合、学士号で6ヵ月以上勉強を終えないと、簡単に転校ができない。

 

この抜け道を利用して、6ヵ月未満ですぐに働くために、ビザ取り学校(Dodgy school)に転校する。ということが増加したわけです。

 

これによりビザ取り校、リスクが高いと判断される学校は閉鎖や、資格を停止する措置をとるようです。

 

そんなことで、学生さん本人がブラックリストに載ったら、ビザキャンセルに巻き込まれることも有りうるので、気負付けたほうがいいです。

 

仕事をするなら、学校がある時は2週間で最大48時間、学校がホリデー期間は無制限で働くようにするのがいいですね。

 

参考記事:

オーストラリア政府、留学生の同時学習を禁止

同時学習を禁止(オーストラリア教育省)

国際教育における不正行為をなくすための行動(オーストラリア内務省)

 

ということで、、今回はこの辺で失礼いたします。

ここまで読んで頂きましてありがとうございます。

 

オーストラリアでキャリアアップ留学を目指すなら大学院が狙い目この記事では、オーストラリアに留学してキャリアアップしたい!と思っている人に向けて、どんな留学があるのか、どうやったらキャリアアップにつながるのかについて解説していきます。僕はシドニーにある大学院に留学、卒業後に現地就職して15年ほど働いています。今はコロナの影響でオーストラリアの国境は閉まっていますが、来年(2022年)中旬あたりには国境も開いて、通常通りに留学できる環境になっているかと思います(あくまでも政府の計画ですが、、)。もし留学するのでしたら、早めに計画を立てたほうがいいので、この記事を読んで頂けたら幸いです。...