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2024年オーストラリアのビザが大きく変わる【学生ビザ・卒業ビザ・就労ビザについて】

こんにちは、たつやです。

 

先日(12月11日)にオーストラリア移民局から2024年のビザ変更が発表されました。

 

かなり大きな変更なので、今回はこれらについて解説していきます。

 

本記事の内容

学生ビザの変更点
卒業ビザの変更点
就労ビザの変更点

参考サイト:Migration Strategy

 

将来オーストラリア留学から現地就職を目指す方の参考になれば幸いです。

 

またYouTubeでも熱く語っているので、参考によろしくお願いいたします。

オーストラリア学生ビザ・卒業ビザ・就労ビザの変更点

大きな変更点は下記になります。

 

学生ビザの英語条件の変更 (IELTS 5.5→6)
学生ビザの追加申請を厳しく (Genuineテストで証明)
卒業ビザの英語条件の変更 (IELTS 6→6.5)
卒業ビザの期間が短くなる(2年)
卒業ビザの年齢制限で50→35歳
就労ビザの変更 (雇用主変更の選択肢も)

 

ここから深く解説していきます。

 

学生ビザの変更点

学生ビザ変更(2024年中旬から予定)は下記です。

→英語力の条件を上げて(IELTS 5.5→6)低賃金の搾取を軽減するため
→真剣に勉強したい学生にだけビザ追加申請(ビザ取り学校ではダメ)
真剣な学生でGenuine Student Test (GST) を導入して決める
→ただ今のところ日本人の英語の変更は保留(日本人はこれまで影響なかった?)

 

Genuine Student Test(GST)について

→現在のGTE (Genuine Temporary Entrant) の代わりにGSTを導入。本当に学生として学びに来るのか審査を強化
→申請者のキャリアプランやコースの有用性が理にかなっているか
→教育機関によるビザプロセスの優先順位

 

となり、、真剣に勉強したい、英語力のある方に学生ビザを出していく感じです。

 

卒業ビザの変更点

卒業ビザ変更(2024年中旬から予定)は下記です。

今までの卒業ビザは最長で8年間、または4~5年間もあり、一時的に滞在できる期間が長すぎて、これらがリスクと考えられて、期間が短くなりました。

 

例えば、

 

卒業ビザの期間

変更前     → 変更後
学位 2年 → 変更なし
修士 3年 → 2年
博士 4年 → 3年

 

となり、大体は2年の期間となります(学位か修士を狙っている方が多いと思うので、、、)

 

あとは

 

→特定の専攻だったらさらに2年もらえましたが、それがなくなります。例えば、医療、教育、エンジニアリング、農業分野の専攻でした
→Regional(地域・田舎)の卒業ビザだったら1~2年延長は変更なし

 

さらにこの年齢制限が変わる部分が大きいかと思うのですが(僕も30歳超えて大学院に行ったので、、)

 

年齢制限が50歳→35歳になる
PR(永住権)の年齢制限が45歳だから、卒業ビザの年齢制限が50歳はおかしい。
年齢を下げて35歳にして早くからキャリアをスタートしてもらい、オーストラリア経済に貢献できる人材を確保したいようです

 

オーストラリア卒業ビザ延長で現地就職が有利!!【資格と職業リスト】オーストラリア留学後の卒業ビザの延長について、延長の対象になる資格(専攻)、それらに関連した職業リストについて解説していきます。2023年の7月から卒業ビザの期間が2年延長されるのです。これによって。現地で働ける期間が伸びるので、経験も積めるし、そこから永住権につなげるチャンスも広がるのです。僕の人生はオーストラリアで現地就職して変わりました。だからもし機会があれば是非とも挑戦してみてほしいのです。きっと人生が変わります。...

 

就労ビザの変更点

就労ビザ変更(2024年下旬から予定)は下記です。

 

就労ビザ(TSS s482)からSkills in Demand Visa(4年間)に変更。

 

理由としては

 

オーストラリア政府としても、現在の就労ビザ(TSS – Temporary Skill Shortage visa s482)の一時的な状態(Temporary)をなくして

 

1人の雇用主スポンサーにもとらわれず、雇用主を移動する機会を増やす。

 

例えば、

 

1.1人の雇用主スポンサーでなくてもいい
→過去の職歴もつかえる(今までだと雇用主を変更すると職歴がリセットされた)
→承認された雇用主だったら180日間の期限付きで新しいスポンサーを見つけれる
→雇用者と雇用主が対等な関係(Employee and employer balanced)

2.雇用主がスポンサーとなるパスウェイと自己推薦による独立永住パスウェイも利用できるようになる

3.すべてのストリームで4年間の滞在が可能

 

永住権への明確な道を提供するため、シンプルな3つのSkills in Demandビザに変更。

 

例えば、下記の3つに分かれます。

 

Specialist Skills Pathway
→職業リストはない(ビザプロセスの優先)
→専門スキル労働者の永住権への簡略化。テック系やグリーン・エネルギー系
→年間3000ビザ発給数予定
→年収が$135,000以上

Core Skills Pathway
→シンプルな職業リストでオーストラリアや企業が求めるスキル
ほとんどの職業がここから申請。看護師、学校の先生、Trades workersなど、、
→年収が$70,000以上

Essential Skills Pathway
→Essential skill occupations(必須技能職種として)
→年収が$70,000以下
→セクターベースになっていく(Jobs and Skills Australiaに基づく)

 

さらに労働市場における流動性を高めて、労働者の搾取に対処し、生産性を向上させために新たなビザも考えられているようです。

 

ということで、今回は2024年のビザ変更について解説していきました。

 

詳しくはオーストラリア政府からのMigration Strategyリポートにあるので、興味がある方は覗いてみるのもいいです。

 

僕のほうでも新たなニュースがありましたら、皆さまとシェアしていきます。

 

それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました。失礼いたします。