こんにちは、たつやです。
先日こんな記事がありました。
ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領選挙で当選。
これによって「オーストラリア政治も変わっていきそう」という記事です。
そして、僕が注目したのは、移民に対する対策など変わっていくかもしれないといこと。
ということで、今回は今後が気になる、オーストラリアの政治についてシェアしていきます。
目次
トランプ当選で変わる?オーストラリア政治
そもそも論として、オーストラリアには2大政党があるのですが、
ちょっとアメリカと違います。
例えば、こんな感じです。
オーストラリアの場合
2大政党の簡単な対比
保守側: Liberal-National Coalition (The Coalition)
革新側: Australian Labor Party (ALP)
さらに掘り下げると、
Liberal(The Coalition)保守側
野党党首ピーター・ダットンがLiberal Party(リベラル党)のリーダー
→オーストラリアの場合、「Liberal」という言葉は米国での使われ方(リベラル=進歩的)とは異なり、経済的自由主義・古典的自由主義の文脈で使用されています。
そのため、Liberalでも保守政党になります。
Labor(ALP)革新側
現在の与党で、アルバニージー首相が党首。
例えば、下記の特徴です。
→中道左派政党
→労働組合との強い結びつき
→社会民主主義的な政策
→Medicare(国民皆保険)の支持
→気候変動対策に積極的
→労働者の権利保護を重視
アメリカの場合
アメリカのRepublicans(共和党)はオーストラリアLiberal(The Coalition)保守側と似ています。
トランプ氏はアメリカ・ファーストなど掲げていますね。
そしてアメリカのDemocrats(民主党) はLabor(ALP)革新側に似ていますね。
野党の変化:トランプ化する保守政党 (Liberal)
Liberalのダットン党首の新たな戦略としてトランプ氏の発言を使った場面がありました。
例えば、
トランプ氏の発言「(経済は)4年前より良くなったか?」をそのまま採用して、
ダットン党首は「(経済は)3年前より良くなったか?」と発言(Liberalが与党だった頃の3年前の話、、、)
その他にも
◦移民数制限の主張を強化、25%カットして最初の2年間を140,000人にする
◦ジェンダープロナウン(性自認)や先住民問題を「無駄な議論」と批判
◦グリーンズ(政党)との連立を「リスク」として攻撃
与党アルバニージーの対応(Labor)
Liberalのからのトランプ流の攻撃を見越した防御策として
◦過度な進歩主義との距離感(現状維持がいいとする)
◦性的指向・性別の国勢調査質問撤回の判断(トランプ流の質問を防ぐため)
◦トランス関連問題への慎重なアプローチ
◦経済政策重視の姿勢
◦インフレ対策の成果をアピール(自分たちの政権下でインフレ半減したと主張)
オーストラリアの独自性
なぜトランプ流がそのまま通用しないのか、オーストラリアはアメリカとは違います。
例えば、オーストラリアの場合
◦義務投票制の存在(選挙に行かないと罰金)
◦移民問題の性質の違い(アメリカのように陸続きではないので不法移民は少ない)
◦移民よりは経済問題の重要性(住宅問題、インフレ、スモールビジネス)
◦オーストラリアではトランプ氏は人気でない(70%がKamalaさん支持)
今後の展望としては、オーストラリア連邦選挙は2025年9月以前に実施される予定なので、もし政権交代があった場合(アメリカのように)、
移民政策は厳しくなり、移民数が減少する見込み(オーストラリア移住も難しくなる?)
ということで今回は以上です。最後まで読んで頂きありがとうございました\(^_^)/